教育の理念

松蔭女子学院の教育が目指すもの

 松蔭女子学院は「キリスト教精神に基づく人間教育」を根本においています。それは教育の現場においては必ずしも目に見えない、私たちの学生・生徒に対する願いでもあります。長い松蔭の歴史の中で最も大切にしてきたことは「自らを愛するように他の人々を愛しなさい」という教えです。現在、厳しい競争社会に私たちは住んでいますが、私たちの中には「人とつながりたい、人の助けになりたい」という気持ちがあります。松蔭ではこれを押し付けるのではなく、授業や行事を通して引き出し、自然に思いやりの心が学校に行き渡ることを願っています。大正時代に高等女学校の校長をしたミス・ヒュースは生徒に「オープン・ハート」(胸襟を開いて、ざっくばらんに)と呼びかけました。これは教師と生徒が分け隔てなく親しみ、尊敬し合うことの呼びかけであり、明るく、寛容な校風として現在に引き継がれています。
 また、一人ひとりの学生・生徒が自立することを願う意味において「自由」を大切にしています。古くから松蔭は神戸という開かれた港町に育てられたこともあって、進取の精神に富み個性を大切にする気風がありました。これは現代においては学生・生徒の多様性を受け入れるということです。ひとつの方針を押し付けないで、多様な選択肢を与えて、責任を持って選ばせる「自由」です。そこには自らを律する厳しさが伴うことだと考えています。したがって「自由」は「信頼」と置き換えることも出来るでしょう。
  最後に、厳しい複雑な社会に生きていくためには、しっかりした「知性」が求められます。基礎的な教養を身につけること、人とつながるコミュニケーションの力を身につけること、さらに、専門的な知識を獲得して、知識基盤の時代と言われる社会へ賢い女性として飛び立って欲しいと願っています。
 『愛と自由と知性』は私たち松蔭の学生・生徒への願いです。私たちは学生・生徒と信頼につながれ、共に悩み共に喜びながら「共に歩む」ことを何より願っています。


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