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心理学専攻(修士課程)
スクールカウンセラーなどの臨床心理士や心理学諸分野の研究者を育成
伝統的な価値観やコミュニティが崩壊するいっぽう、高度に発達したメディアによって、個人の受け取る情報は爆発的増大を遂げ、結果として現代人は、さまざまな心理的課題を背負うことになりました。
本専攻では臨床心理学を中心とした、心理学諸分野を習得していただきますが、これらの幅広い心理学的知識を柔軟に活かして、
現代のさまざまな心理的課題を解決しうる人材の育成をめざしています。

心理学専攻とは
臨床心理士をめざすことのできるカリキュラムを用意
社会が高度化・複雑化を遂げていくなかで、心理相談の実務能力を持った人材が、さまざまな場所で求められるようになってきました。なかでも1995年から調査研究事業の始まったスクールカウンセラーは、2008年度には公立中学校約1万校、小学校1105校、災害や事件・事故に対応する緊急支援派遣に650校の予算が計上され、社会で果たす役割はますます重要なものになってきています。さらに、多くの高校や私立の学校でも導入を検討しているところが増えつつあります。心理学専攻の主な目標は、スクールカウンセラーなどの 心理相談員やカウンセラーのほか、心理相談の実務能力を持った研究者を育成することにあります。スクールカウンセラーは多くの場合、「臨床心理士」の資格取得が前提となっていますが、(財)日本臨床心理士資格認定協会では、臨床心理士の受験資格を与える「指定大学院(第1種)」の要件として、一定の指導体制とカリキュラムを定めています。本専攻の臨床心理学コースは、この指定大学院(1種)の指定校で、本コースを修了すれば、実務経験を経ずに臨床心理士の受験資格が取得できます。また本専攻では、臨床心理学と相補的な関係を持って発展してきた、実験・調査を中心とする実証的な心理学諸分野の科目も充実しており、臨床系と実証系のいずれかに軸足をおきながらも、幅広い心理学的知識と技能を持ったカウンセラー、研究者の育成をめざしていきます。
ユニークな心理的課題を研究・教育
遺族へのグリーフケアや犯罪被害者の心理的ケアを積極的に研究
本専攻では全国的にも数少ない、ユニークな心理的課題について、積極的な教育・研究を行っています。 例えば近年注目を集める心理的課題として、遺族へのグリーフケアや犯罪被害者に対する心のケアの問題があげられますが、本専攻の教員が犯罪被害者(遺族)の心理的ケアの研究に取り組んでおり、これからのグリーフケアのあり方について、教育・研究を進めています。このほか精神分析的心理療法の研究に取り組む教員や、家族療法、ブリーフセラピーといった新しい臨床技法に取り組む教員が指導します。
2コース制を設定
臨床心理学と心理学諸分野の2コース制
心理学はひとつの「学問体系」というよりも、心をめぐるさまざまな学問が、ときには対立し、ときには協調する知的緊張関係の中で、相互に育みあってきた「学問群」であるといえます。特に臨床の分野では、さまざまな知識や技法が実践的に積み重ねられる一方、発達心理学や認知科学など、実証的心理学の分野でも急激な発展が進行し、臨床分野で積み重ねられてきた知見に理論的裏付けを与えるほか、臨床的知見の改変・再構築を促してもきました。本専攻ではこうした心理学の二大潮流をともに尊重する立場から、2コース制を設定しています。幅広い知識と技法から最適の方法を選び出すことのできる、柔軟性を持ったカウンセラー、研究者の育成をめざしていきます。
臨床心理学コース
臨床心理学の理論と方法を中心に、幅広い心理学的知識を学ぶほか、心理テストやカウンセリングの技法、さらには臨床事例のケーススタディなど、多角的・実践的に臨床心理学の知識を習得していきます。このほか新しい臨床技法や心理学的知識について、研究方法を学ぶ科目も用意。プロフェッショナルなレベルでの臨床心理士の養成をめざしています。
心理学コース
社会心理学、行動科学、発達心理学など、実証的分野を中心とした心理学の諸分野を学んでいくコースです。実験・調査に基づいた先端的知識を学び、研究者や実証的調査の専門家の育成を図っていきます。
将来の進路
教育、医療現場でのカウンセラーや心理学の研究者として活躍
教育の場での心理相談員
スクールカウンセラーや学生相談員など、教育の現場で活躍する心理相談員は、本専攻修了後の進路として期待できる進路のひとつ。臨床心理学に関する知識のほか、発達心理学に関する知識の習得が重要になります。
医療現場におけるカウンセラー
精神科医や心療内科医とともにチーム医療にあたるカウンセラーも、本専攻修了後の進路として、大きな可能性を持つ分野。臨床心理学のほか精神医学や臨床薬理学などの習得が重要です。
研究者
臨床心理学をはじめとする心理学のさまざまな分野における研究者も、本専攻修了後の進路のひとつ。心理相談の経験と実務能力を持った研究者をめざすことができる点が本専攻の特色です。
教育課程の特色
学内外の施設での実習が充実、隣接諸科学についても幅広く学べる
神戸松蔭こころのケア・センター
本学では2001年に心理相談施設、「神戸松蔭こころのケア・センター」を開設。本学専任教員を相談員として、一般市民からの悩み相談・カウンセリングを受け付け、臨床実践を重ねています。臨床心理学コースに学ぶ学生は、この「神戸松蔭こころのケア・センター」で、臨床実習を経験することになります。この実習は教員のカウンセリングに同席することから体験を積み上げ、次第に教員の指導を受けながら単独でのカウンセリングへと移行していきます。臨床経験を通じた実践によって、カウンセリング技術を身につけることをめざします。
学外施設での実習
臨床心理学コースでは併設のケア・センターのほかに、学外施設での実習も経験することになります。実習の受け入れ先としては病院などの医療現場のほか、児童施設、障害者施設などがあります。こうした学外実習では、技術面はもちろん、礼儀・協調性についても指導し、受け入れ先のチームの一員としてカウンセリングの実践にあたれるよう配慮していきます。
隣接諸科学の最新の知見も
臨床心理学以外の実証的心理学諸分野はもちろんのこと、精神医学、臨床薬理学などの隣接諸科学についての科目も、本専攻では開講します。経験的技法と科学的思考を合わせ持つ人材の育成をめざしていきます。
授業科目一覧
| 必修科目 | 選択必修科目 |
|---|---|
| 臨床心理学特論* 臨床心理学基礎実習* 臨床心理査定演習I* 臨床心理査定演習II* 臨床心理面接特論I* 臨床心理面接特論II* 臨床心理実習* 心理学特別研究 |
心理学研究法特論 発達心理学特論I 比較行動学特論I 認知心理学特論I 発達心理学特殊研究 社会心理学特殊研究 社会心理学特論I 精神医学特論 臨床薬理学特論 行動療法特論* 学校臨床心理学特論* 児童臨床特論* グリーフケア特論* 家族療法・ブリーフセラピー特論* 臨床心理学特別研究A* 臨床心理学特別研究B* |
注)*マークのついている科目は、他のコースの学生は履修できない。
| 必修科目 | 選択必修科目 |
|---|---|
| 心理学特別研究 | 心理学研究法特論 発達心理学特論I 発達心理学特論II 比較行動学特論I 比較行動学特論II 認知心理学特論I 認知心理学特論II 発達心理学特殊研究 社会心理学特殊研究 社会心理学特論I 社会心理学特論II 精神医学特論 臨床薬理学特論 |
修士論文題目