認証評価
大学基準協会による「適合」評価を受けて
本学が2008 年度に実施した、自己点検・評価活動に対して、この度、財団法人大学基準協会による2009 年度の評価の結果、「本協会の大学基準に適合していると認定する。認定の期間は2017(平成29) 年3 月31 日までとする。」との認定を受けました。
本学では、1992 年に「自己点検・評価運営委員会」を発足させ、自己点検・評価の実施にあたっては、各学科、研究所、センターおよび事務部門で合計34 の「自己点検・評価実施委員会」を設定した上で、運営委員会が点検項目を決定し、実施委員会が点検作業を実施し、その結果を運営委員会が統括するという形で、今までに1995 年度と2003 年度に報告書を作成しています。2003 年度の報告書は大学基準協会の相互評価を受けております。今回は、文部科学大臣の認証を受けた評価機関として
の同協会による最初の大学評価認定となります。
今回の評価では、本学の「長所として特記すべき事項」として、社会貢献がとりあげられ、神戸松蔭こころのケア・センターにおける活動として、身近な人を亡くした人を支援する「自助グループ・あゆみの会」を立ち上げての被害者支援、遺族支援活動、各団体からの紹介ケースへの対応や、JR福知山線で起きた脱線事故の際の、無料相談の実施などの活動により、同センターの来談者の心理臨
床業務で相談件数が増加し、地域に根付いていることが、高く評価されました。
また、社会貢献に関連して、上記以外にも、子ども発達学科の施設を開放した子育て支援活動、各
種公開講座による地域市民との連携、宗教センターによるチャぺルでの演奏会や児童福祉施設や老人
福祉施設におけるボランティア活動などが言及されて評価されています。
一方、「助言」として、いくつかの改善すべき点も指摘されています。それらの中には、今回の自己点検・評価報告書をまとめる過程で大学としても気づき、すでに昨年度から今年度にかけて、改善に着手しているものも多くあります。例えば、学部・学科ごとの教育目標の明文化・公表、全学共通教育センターの設立による全学的な見地からの教養教育のカリキュラム編成や運営、外国語教育センターの設立による外国語教育の一元化、研究活動活性化のための研究教育経費の傾斜的配分などです。特に、文学部の定員充足は本学としても最重点課題として、2011 年度には、文学部の2 つの学科が大きくその姿を変え、文学部全体として新しい教育体制を試行する準備を進めています。
さらに、学生による授業評価の効果性を高める工夫、シラバスの充実・外部への公開、キャンパスのバリアフリー化などに関する「助言」があり、これらを真摯に受けとめ、今年度以降の改善目標・検討事項として取り組み、3 年後の2013 年に課せられている報告で改善状況をお伝えしたいと思います。
2012 年に、「松蔭女学校」以来、創立120 年を迎える本学は、「キリスト教の愛の精神」に基づく教養教育を出発点としながらも、時代の変遷とともに実用性も加味して、文学部と人間科学部の2 学部体制によって、教養と実用をバランスよく保った大学教育を目ざしてきました。今後も、外部評価・自己点検を問わず、発見された問題点は、直ちに解決に向けて改善策を検討するという心構えのもとに、学生にとって満足度の高い大学環境の整備に向けて、教育・研究の質の向上に努めていく所存です。
神戸松蔭女子学院大学学長
郡司隆男
