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生成AIの利用に関する指針

神戸松蔭女子学院大学における生成AIの利用に関する指針

(2023年9月22日発表)
学⻑ 待田昌二 

 AIの普及は我々の社会と生活に多大な便利さをもたらしつつあり、今後もその利用は進展していくでしょう。なかでも、ChatGPTをはじめとして、文章のみならず画像や音声等を生成する高度な技術を持つAI(生成AI)は、AIの利用を増々身近なものにし、我々の社会と生活をさらに便利にしていくものと考えられます。一方で、問題点も指摘されています。本学においても、問題点を認識しながら生成AIを利用していくことが必要です。以下に、神⼾松蔭⼥⼦学院大学における現時点での生成AIの利用に関する基本的な考え方と留意すべき点を示します。

 大学での学びにおいて最も重要な点は、創造力、調べる力、考える力といった自分自身の能力と技術を高めることにあります。生成AIなどが作成した文章・制作物に頼っていては、自身の能力は向上しません。自分の力で苦労してアイデアを出し、調べ、考え、そしてそれを発表して評価し合う過程が重要と捉えています。学生の皆さんは、結果を出すためのツールではなく、自身の能力と技術を向上させるための補助ツールとして生成AIを利用するようにしてください。教職員は、上記の考え方を踏まえた上で、授業や課題作成における生成AIの活用あるいは利用禁止を指示してください。

 また、現時点では生成AIの利用する際に問題点があることが指摘されています。教育・研究及び教職員の業務における生成AIの利用にあたって、以下の点に留意してください。

1.得られた情報の正確性、信頼性に注意してください

生成AIの回答内容には、誤りが含まれていたり、設定によりバイアスがかかっていたりする場合があります。回答を全面的に正しいものと捉えず、信頼できる情報源から確認や裏付けを行う必要があります。

2.個人情報やプライバシーを入力しないでください

生成AIに入力した内容は意図せず外部に流出する危険性があります。個人情報や機密情報は生成AIに入力しないでください。

3.著作権に注意してください

生成AIは情報源を示さずに他者の著作物ないしは類似した内容を出力することがあります。そういった生成物を利用・公開することで著作権を侵害する可能性があります。また、これに気付かずに出力内容を論文・レポート等に用いると、意図せずとも剽窃に当たる可能性があります。他の情報源を根拠として裏付けを行い、適切に引用してください。