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ファッション・ハウジングデザイン学科の教育方針

学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

ファッション・ハウジングデザイン学科では、2つのデザイン領域の専門知識・技術と同時に、人間科学的・生活学的な視点と深い教養に根差し、調和のとれた生活に資する具体的で創造的なデザインを提案できる社会人を養成することを目標としている。具体的には、学位授与にあたって獲得を求める能力は次のようなものである。

1.知識・理解

「衣」と「住」を中心とする多面的なデザインについて、社会的・現代的観点からその意味を理解するとともに、生活様式に関わる防災、エコロジーなどの重要課題に関する知識を学ぶ。

2.汎用的技能

    デザイナーとしての造形・デザイン技法の習得とあわせて、イメージの造形や読み取り能力を活用し、個別のデザイン問題の発見と解決に対応できる能力を養う。

3.態度・志向性

ユーザー、消費者である女性として、生活に資する「デザイン」という信念をもち、地域に根差した生活文化の形成、新たなデザイン提案や開発による社会貢献を目指す。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

ファッション・ハウジングデザイン学科では、「デザイン」の意味や生活様式の問題を人間科学の視点から現代の状況に即して理解し、デザインプロセス及びその受容の段階で重要な役割を果たすイメージリテラシー能力を高める。基礎的科目では、ファッション、ハウジングの2つの領域に壁を設けることなく、生活者の側の問題としてデザインを理解し、21世紀の「人間のよりよき在り方―“well-being”」に資する専門性を身につける。学年進行とともに、ファッション領域、ハウジング領域それぞれの専門性が高まるカリキュラム構成となっている。

ファッション・ハウジングデザイン学科カリキュラム

本学科ではファッション、ハウジングの何れかへの専念を義務づける2コース制はとらず、それらの隣接した生活産業を中心に多様な進路に向けた履修モデルを可能としています。
また、ファッション、ハウジングの各領域に対応した専門展開科目と同等のバランスでデザイン基礎科目、生活文化関連科目等の学科共通科目の充実に配慮しています。

(1)科目区分

本学科のカリキュラムは、ファッションとハウジングの2つのデザイン領域におけるそれぞれの専門的講義、演習・実習科目からなる専門展開科目と、2領域に共通し、主として講義科目から成るデザイン基礎科目等の学科共通科目に大きく区分されます。
学科共通科目は、現代の状況に即して「デザイン」の意味を理解するためのデザイン基礎科目、「デザイン」の在り方の基盤となる生活様式の問題を考える生活文化関連科目、デザインプロセスにおける企画から設計段階及びデザインの受容の段階で重要な役割を果たすイメージの造形、読み取りを重視したイメージリテラシー科目、さらにこれらの共通科目と専門展開科目の成果を統合し、各自の研究テーマを形成する特別演習科目と卒業研究から成るゼミ総合科目によって構成されます。

(2)各科目区分の科目構成

  • (a)デザイン基礎科目では、入学後の必修導入科目である「デザイン基礎演習A・B」を通じて、ファッション、ハウジング各領域の学びの意義・方法を理解し、勉学への意欲を高めます。さらに、「ヒトとデザイン」から4年次の「デザイン企画論」まで、狭い専門領域に視野を閉ざすことのないよう社会的、現代的観点からの「デザイン」の在り方を学びます。
  • (b)生活文化関連科目ではデザインによって実現すべき質の高い生活とは何かを生活学の観点から理解するため、「生活文化概論」から3年次の「生活防災学」まで、家族、景観、環境、エコロジー、福祉、防災等、現代社会における重要課題の視点を採り入れた科目を学びます。
  • (c)イメージリテラシー科目では「イメージリテラシー論」により、現代社会における視覚イメージの重要性を認識し、「生活アート実習」や「デザインスキル実習」で基礎的な造形・デザイン技法を習得し、「デザインリサーチ演習」においてはモノのイメージ、まちやすまいの空間の読み取り方を理解します。さらに色彩運用能力を高める「カラーコーディネート演習」など、少人数制による多彩な実習・演習科目によりイメージを駆使したプレゼンテーション能力の養成を目指します。
  • (d)ゼミ総合科目では学科共通科目と専門展開科目の学習を踏まえ、3年次後期に各専任教員毎に「デザイン特別演習」を設定し、密度の高いゼミナールによって個別のデザイン問題の発見と解決への方向を探り、4年次の「卒業研究」(論文または制作)へと導きます。
  • (e)専門展開科目(ファッション領域)ではさらにファッション基礎系、ファッションイメージ系、ファッションデザイン系、ファッションビジネス系の4つの科目群を設定しています。ファッション基礎系科目群では1年次の必修科目「ファッションデザイン概論」及び2年次の「ファッションビジネス論Ⅰ」がファッション領域全体の導入となります。また「ファッションデザイン実習」を中心とするデザイナー養成のためのファッションデザイン系演習・実習科目、デザイナー以外の関連する多様な職種に向けた「ファッションビジネス演習」等のファッションビジネス系科目群があります。ファッション現象の多様なイメージ的側面の重要性に注目するのが「ファッションブランド論」等のファッションイメージ系科目群です。
  • (f)専門展開科目(ハウジング領域)は、インテリア、住居、まちづくり及び建築基礎の4つの科目群で構成されます。「住文化論」などの住居系科目群を中心に、住居内の家族生活に直接関係している「インテリアスペース論」などのインテリア系科目群と、近年ハウジング領域でも一層重要視されつつある「住環境論」などのまちづくり系科目群に区分されます。また、建築基礎系科目群はハウジング領域に共通しかつ建築士を始めとした資格取得に必要な科目群として設置しています。また、1年次の「ハウジングデザイン概論」及び「まちづくり論」については、本学科に共通した重要科目と位置づけ、ハウジング領域科目の必修とします。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

ファッション・ハウジングデザイン学科では、入学者は日常生活のなかで、身近なファッション(衣服や関連装飾)や住まい(インテリア、住居、まち)あるいはそれらのデザイン(色・形・材料・機能性あるいは空間についての造形)や芸術に関して興味・探究心・創作意欲を持ち、積極的に挑戦してみようという意志をもっていることが望ましい。