「神戸松蔭バリアフリー化公聴会」を開催しました

2011.10.06


10月3日(月)、「神戸松蔭バリアフリー化公聴会」が開催され、在学生や教職員のほか、保護者や取引業者など計26人で有意義な議論が交わされました。
はじめに、主催者であるバリアフリー化プロジェクトチーム(教職員6名、リーダー:副学長)から、「インクルーシブな神戸松蔭を目指して」という基本理念と、この理念を実現させる具体的なプランが示されました。
「身体的・精神的な障害があること自体がバリアなのではなく、社会への参加や活動を妨げるものがバリアである」という考えのもとに、障害者だけでなく、妊婦や高齢者など一時的にキャンパスを利用する方も含めて、キャンパスにおけるあらゆるバリアを軽減・排除できるよう議論を重ねました。

職員や学内ファーストフード店の店長からは、「段差をなくすといった施設面の改善と合わせ、困っている人に素直に手をさしのべようとする心の教育も大切にしたい」、「スロープを造るときは、実際に車いすに乗って安全面などを確認すべき」などの意見が出されました。また、在学生からは「オープンキャンパスのとき、障害をもった受験生に会って緊張した。学生スタッフにも障害者対応の研修をしてほしい」と言う声が聞かれるなど、参加者それぞれの立場から数多くの意見が出されました。

公聴会には、耳の聞こえない職員も手話のできる職員のサポートで参加したため、当事者も含めた出席者全員で中身の濃い議論を行う事ができ、「〈みんな〉でバリアフリー化を考えよう」という機運の高まりを予感させる1時間となりました。
プロジェクトチームは公聴会で出た意見を踏まえ、10月末にバリアフリー化の答申案を学長に提出する予定です。

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