人間科学部 心理学科
安達圭一郎 教授

人間科学部 心理学科は
人とつながる力を育む

臨床心理学を学ぶうえで大切な2つのこと
私の専門は臨床心理学です。大学の教壇に立つ前は、臨床心理士として医療現場で働いていました。私が出会ってきた患者さんたちの中には、人に言えないようなこと、悲惨な体験をされた方もいました。 だからと言って、その人の人生がこれから損なわれ続けるわけではありません。しっかりと病気を治し、人生を前向きに生きている患者さんはたくさんいます。

ここで学生に知っておいてほしいことが2つあります。

1つ目は、患者さんに限らず、どんな人にも、その人なりの事情があるというシンプルな事実です。
2つ目は、こうした事情が解決しないと、心の病や現在の悩みからは解放されないという幻想を持たないことです。

この2つのことをしっかり理解しておかないと、心の病気や悩みは、過去の体験を洗いざらい解決し、その人の考え方や生き方、はたまた気力や根性を変えなければいけないという間違った思い込みに囚われてしまいます。過去はどうであれ、「今」生きているその人自身といかに関わりを持つかが大切だからです。


▲「心の専門家」臨床心理士もめざせます!

カウンセリングの授業で、カウンセラーとクライエントに分かれ、話を否定せず、あるがままに聴く練習をするのも、そのためです。

もっと知りたい!
安達先生クローズアップ!

■座右の銘を教えてください。
完全に「今に」生きる
これはアティテューディナル・ヒーリングという「自己の心に安らぎや平和をもたらすことを目的に運営されている活動」の中で学ぶ考え方の一つです。私たちが怖れを感じたり、不安になったりするのは、過去の出来事や未来に囚われているときです。だからこそ、『今』に生きたいと思っています。
■尊敬されている人は誰ですか?
「今」を大切に生きているすべての人です。たとえ貧しかろうが、病んでいようが、「今」を大切に生きている人は、人に優しく、その人らしいありのままを見せてくれます。 そういう人の側にいると、元気づけられ、癒されるからです。神戸松蔭の学生たちと「今」を分かち合い、ともに笑い、ともに悩む時間は、私の心に残り続けています。
■神戸松蔭の校内で一番好きな場所はどこですか。
出勤するときや帰宅するときに必ず目にする、駐車場前にあるテニスコートです。神戸松蔭には、硬式テニス部とソフトテニス部があります。学生たちが大きな声を出し、精一杯テニスの練習に打ち込んでいる姿を見ると、まぶしいくらいの青春を感じさせてくれます。
■これから学生が社会で活躍するために必要な力は何でしょうか。
人とつながる力。その人自身の力を高めることももちろん大切ですが、チームとして、支え、支えられながら生きることで、多くの問題は解決へといざなわれるからです。

ここがオモシロイ!心理学科

心理学科 3年
兵庫県 松蔭高等学校出身
クライエントが安心して話せる空間作りを学ぶ中で、普段の自分の会話方法を振り返ったり、友人の話をもっとよく聴いてあげられるようになるために、工夫しようという意識が芽生えました。
  • 01. 人間科学部
    生活学科 都市生活専攻
  • 02. 人間科学部
    生活学科 食物栄養専攻
  • 03. 人間科学部
    心理学科
  • 04. 人間科学部
    ファッション・
    ハウジングデザイン学科
  • 05. 人間科学部
    子ども発達学科
  • 06. 文学部
    英語学科
  • 07. 文学部
    日本語日本文化学科
  • 08. 文学部
    総合文芸学科
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