ジェネラルインフォメーション
神戸松蔭大学は1892年、英国聖公会の伝道師によって兵庫県神戸市・北野町に「松蔭女学校」として創立されて以来、女子教育機関のパイオニアとして130年以上に及ぶ歴史と伝統を築いてきました。現在は神戸市灘区に位置し、レンガ造りの美しい校舎は緑に囲まれ、海が一望できるすばらしいロケーションにあります。
2025年4月、共学化により、「神戸松蔭大学」に名称を変更しました。
学生たちは明るく自由な校風のなか、入学後にのびのびと才能を大きく開花させ、多彩なコミュニケーション能力を身につけて社会にはばたくことができます。就職率が高いのも特徴で、多くの卒業生が多方面で活躍しています。
神戸松蔭の学びはいずれも少人数制で教員と学生の距離が近いため、無理なく修得することができます。放課後はクラブ活動はもちろん、ボランティアなど、学生の意志で運営されるさまざまな活動も盛んに行われています。
【所在地】 | 神戸市灘区篠原伯母野山町1-2-1 | |
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【学部・学科】 | 文学部 | グローバルコミュニケーション学科 日本語日本文化学科(2026年4月 人文社会学科に名称変更) |
人間科学部 | 心理学科 人間科学科 食物栄養学科(2025年から募集停止) ファッション・ハウジングデザイン学科 |
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教育学部 | 教育学科(2026年4月 教育発達学科に名称変更) | |
【教育理念】 | キリスト教の精神…他者を思いやるキリスト教の精神 実践的な教養…深い教養知識と広い実用技術の融合 キャリア教育…個性豊かに生きる自分だけの人生 |
神戸松蔭大学では、外国人留学生を受け入れています(教育学科を除く)。
理念と目標(教育方針)
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
神戸松蔭大学は、キリスト教の愛の精神を基本とした人間教育を通じて、他者への思いやりの心をもって社会に貢献する人材を育成することを目標としている。そのために、本学の学生には卒業時までに次の能力を養成した上で学士の学位を授与する方針である。
1.知識・理解
- (1)人間の生きてきた歴史・自然・環境を正しく理解し、地域・社会の中で生きる人間として果たすべき役割をきちんと理解している。
- (2)グローバル化する国際社会において、多様な文化が存在することを認識し、その価値を十分に理解している。
2.汎用的技能
- (1)生涯にわたって学び続けることのできる基礎力となる教養に支えられた、広い視野からとらえた専門的技術・技能を身につけている。
- (2)社会に流通する情報を正しく把握し、その主体的・批判的な受容に基づいて、論理的に判断でき、自分の考えを的確に表現することができる高度なコミュニケーション能力を身につけている。
3.態度・志向性
- (1)自立した人間として、自己を確立することに努力するとともに、自己実現のみを願わず、学んだことを地域・社会に還元し、その中で他者と調和して生きていくことができる。
- (2)狭い専門の枠にとどまることなく、自分の人生に結びつけて考える能力をもち、身につけた専門的知識を自らのキャリアに生かしつつ、社会に貢献することができる。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
本学の教育は、大きく、全学共通科目、外国語科目、専門教育科目からなる。それぞれの科目の目的は、ディプロマ・ポリシーを受けて、次の通りである。
全学共通科目
情報の受容・発信において必要とされる、言語によるコミュニケーション力を身につけるとともに、キリスト教の愛の精神の理解を通じて、他者への寛容、地域・社会への貢献に対する感覚を身につける。
外国語科目
日本語以外の言語を学ぶことを通じて、文化の多様性に対する理解を深めるとともに、国際化した社会の中で生きていく社会人としての基礎的な技術を身につける。
専門教育科目
柔軟で実践的な教養力に基づいて、論理性に裏付けられた知識を身につけるとともに、人間性・自然に対する十分な理解に支えられた専門性を身につける。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
本学へ入学する学生には、次の資質をもっていることを期待する。
1.知識・技能
固定した知識の習得のみに関心を示すのではなく、純真な好奇心をもって、積極的に物事に取り組み、学んでいくことができる基礎的な学力をもつこと。
2.思考力・判断力・表現力
現在、未完成な面があっても、入学後に、自ら課題を発見し、柔軟な判断力をもって解決にあたり、成果を他人に伝える表現力を伸ばすことに意欲をもつこと。
3.主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度
キリスト教の愛の精神に理解を示し、学生である期間を、自らを向上させることのみに使うのでなく、積極的に周りの人々と関わり協調していく心をもつこと。
学部・学科紹介
文学部
グローバルコミュニケーション学科
世界で通用する英語力とプラスアルファの力でグローバルビジネスの第一線へ
グローバル社会で求められる多彩なコミュニケーション能力の獲得をめざします。英語圏、アジア圏の言語や文化を学び、それぞれの言語圏への留学制度も整えています。
また、アクティブなプロジェクト型学習を中心にした授業によって、国際的な課題に関心を広げて複雑化するグローバル社会を生き抜くために必要な力を養います。
日本語日本文化学科(2026年4月 人文社会学科に名称変更)
日本の文化や社会の本質を理解し、表現力・発信力を獲得する
日本語の歴史や方言、日本の伝統的な文化や文学について学びます。正しい日本語のスキルを身につけ、自らの考えを適切に表現し、主体的に発信する力を獲得します。また、社会を動かすメディアについて学び、現代日本の社会現象や文化現象を分析、現代社会の課題についても考えます。
人間科学部
心理学科
人の心を理解し、社会での活躍をめざす
複雑な人の心や行動を科学的に解き明かす心理学。本学科では、心理学の幅広い領域を学ぶとともに実践的なスキルを修得します。人に寄り添い、心の奥深くにアプローチする力は、社会のさまざまな場面で役立ちます。さらに臨床の場で活躍する専門家をめざすことができます。
人間科学科
経営・ブランディング、食・環境、そしてウェルビーイング、人々の生活を形成する分野を学び社会に新たな価値をつくり出す
人々の生活は、衣食住をはじめ、環境・経済・経営などさまざまな要素で形成されています。デジタル化社会で大切なICT活用スキルを高め、人々が生活する社会を多角的に捉えます。仕事や暮らしの中に存在する課題を解決する力を身につけ、人間らしい質の高い生活を創造・提案し、地域に貢献できる人材をめざします。
食物栄養学科【管理栄養士養成課程】
食と栄養のプロフェッショナルをめざす
健康志向が高まる中、病院や福祉施設をはじめとする幅広い分野で、管理栄養士の役割はますます重要になっています。アセスメント、マネジメント、プレゼンテーション、コラボレーション、プロデュースの力が身につくカリキュラムを通じて、実践に強い人材を養成します。
ファッション・ハウジングデザイン学科
デザインを通して、創造的な問題解決を提案する
ファッション、メディア、空間のデザインを学ぶ「ファッション専攻」。美容やメイク、ライフスタイルのデザインを学ぶ「ウェルネス専攻」。それらをマネジメントする方法を学ぶ科目群。それぞれの専攻を横断的に学びながら、私たちのライフスタイルにまつわる問題を創造的に解決できる力を身につけます。
教育学部
教育学科(2026年4月 教育発達学科に名称変更)
未来を担う子どもの多様性を大切にする保育者・教育者になる
教育発達学科では、保育士・幼稚園教諭・小学校教諭、3つの資格・免許の取得がめざせます。子どもを取り巻く多様な専門領域の学びを通して、確かな指導力をもとに、子どもに寄り添い、教育現場の課題に対応でき、地域や社会と連携・協働できる人間性の育成を図ります。
学内施設
最寄りの阪急六甲駅から歩いて約15分とアクセス至便で、緑にあふれ、海を一望できるキャンパス。機能的に配置された校舎や実習施設、憩いの場は、学生たちの学ぶ意欲と卒業までの自由でのびやかなキャンパスライフを見守ります。
チャペル(8号館)
正門を入ってすぐ左手にあるチャペルは神戸松蔭のシンボルです。高い天井、ステンドグラスから差し込む光、日本でも有数の規模をほこるパイプオルガンの気品ある響き。日常とは違う荘厳な雰囲気を感じることでしょう。ヌーン・サービスやチャペルコンサート、卒業生の結婚式などさまざまな礼拝、行事が行われています。
図書館(9号館)
学術書籍、文芸書籍、新聞・雑誌など、約40万冊もの蔵書や資料があり、すべてをコンピュータで検索することができます。DVDなど映像教材が整ったAVコーナーやコンピュータコーナーのほか、展示やグループ学習、ゼミ発表の準備・練習ができるラーニングコモンズ「てらす」も備えています。館内は白を基調とした、明るくも落ち着きのある雰囲気です。
CL(コンピュータラボ)教室
英語を聴いて学べる音声や動画の教材が充実。リスニングの授業でも利用されています。
AL(アクティブラーニング)教室
ICTを使いながら主体的な学びを目指します。
コンピュータ自習室(Windows)
自習専用のパソコンが計20台設置されています。必要な時にいつでも利用でき、また3号館4階の情報教育センターのサポートも手軽に受けられるので、レポート作成や自習などに利用されています。
ヤマザキYショップ
キャンパス内にある文房具が充実したコンビニエンスストア。お弁当や飲み物、お菓子などを購入することができます。
多目的実習室
保育、幼児教育、特別支援教育系の演習を行う教室として設置しています。
地域の人々とも交流し、多様で創造的な活動に取り組むことができます。
インクルージョン、ユニバーサルデザイン、バリアフリーの基礎を体験できます。
模擬授業演習室
この教室は、小学校・中学校の教室をイメージしています。
主に、模擬授業を行うための専用の教室です。新たな時代の教育を試行するために、机は可動式、46台のタブレット端末を導入し、ICT教育の環境を整えました。
現場の教育環境と同じレベルで学修ができます。
理科実験室
ゆとりのあるサイズの実験台にパソコン40台を設置。電子顕微鏡もあり、化学、物理、生物などさまざまな実験に取り組むことができます。
千と勢サロン
学生たちが自由に集い、語らえる憩いのスペースです。テーブルと椅子、ゆったりとしたソファも置かれ、差し込む光と壁に掛かったシャガールの絵画が和やかな雰囲気を演出します。
コミュニティ・ルーム
地域の親子に開放された触れ合いの空間です。「神戸松蔭子育て支援フリースペース〈まつぼっくり〉」 が定期的に開催され、さまざまな親子の実像から、教育学科の学生たちが保育や育児について学び取ります。
ファッション製作室
ファッション・ハウジングデザイン学科の被服製作実習に活用され、裁縫用具や工業用ミシン、ボディなど専門器具が充実しています。
メイクルーム
ウェルネス分野(美容と健康)では、皮膚の構造やしくみ、化粧品の選び方を理解するとともにメイクアップテクニックを学びます。
アクセス
神戸松蔭へは、阪急「六甲」駅・JR「六甲道」駅・阪神「御影」駅から、いずれも、神戸・三宮や大阪・梅田など主要都市から一直線です。授業期間中は、阪急「六甲」駅・JR「六甲道」駅からは大学への直通バスもあり便利です。