シンポジウム「東日本大震災と私たち」を開催しました!

2012.01.17


2012年1月7日(土)、本学233教室において、シンポジウム「東日本大震災と私たち」を開催いたしました。

Ⅰ部では、京都大学大学院経済研究科の植田和弘教授による記念講演「脱原発と再生可能エネルギー」のほか、本学生活学科都市生活専攻池田清教授(「復興まちづくりの課題」)、総合文芸学科勝村弘也教授(「被災地と被災地をつなぐ」)がそれぞれのアプローチからわかり易くお話下さり、この中で、人間復興を軸に私たちの選択の仕方を考え直すことや、エネルギーの使い方によっては新しい市場(産業)が生まれる可能性があることが報告されました。

Ⅱ部では、学生の報告が2つありました。一つは、生活学科都市生活専攻の池田ゼミの学生4名がアンケート調査の結果と東北の視察報告を行いました。アンケート調査では、本学と宮城学院女子大の学生とを比較する中で、原発に対する意識に大きな差があることを報告しました。さらに2011年12月22日~25日に訪問した被災地の様子や学生との交流を通して受けた衝撃を、力強く報告してくれました。二つ目は、NPO Blue Earth Projectの学生から環境問題への取り組みについて報告してもらいました。松蔭高校の時からはじめた活動を大学に入っても継続しているメンバー達は、「女子高生・女子大生が社会をかえる!」というコンセプトのもと、毎年テーマを決めて現状を視察し現場の方と一緒になって問題を考え、自ら考えたアイデアを街にでて呼びかけたり、小中高生には「Blue Earth塾」を開催して、共に学ぶ取り組みをしてきました。

震災の復興には長い時間がかかると予想されています。震災を経験した神戸と東北がつながり、どんなに小さなことでも継続して取組みながら共に歩むことが大切だということを考えさせられたシンポジウムでした。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。 

生活学科都市生活専攻専任講師 青谷実知代


閉じる