[人間科学部食物栄養学科]学生が「炊き出し訓練」を実施しました

2019.12.05

11月6日・8日に、管理栄養士養成課程※1の3・4年生の学生のべ48人が、キャンパス内の3号館ピロティで炊き出し訓練を実施しました。
炊き出し訓練は、人間科学部食物栄養学科の作田はるみ准教授が担当する給食経営管理実習Ⅱの授業内容の一部であり、作田ゼミの4年生も参加し、災害から1ヶ月経過した時点を想定して「通常の食事に近い食事、不足しがちな栄養が補給できる食事」の献立を提案し、3年生を指導しました。
今回は、大学に備蓄している「アルファ化米」を使用。食品をロスすることなく備蓄するには、消費期限が近づいたものを普段の食事の中で消費しながら備蓄する「ローリングストック法」をとることも有効です。
「アルファ化米」を豆乳や野菜ジュースで戻したごはんに、パッククキング※2や、クックチル※3で作ったおかず、野菜を食べやすくカットしたスープなどの食事メニューに加え、デザートとして「青森県りんご対策協議会」様よりご提供いただいたリンゴのデザートも添えました。試作で作った「アルファ化米」を清涼飲料で戻したミニおにぎりも配布しました。各回200食を調理・提供し、試食した学生や教職員からも好評でした。2日間のメニューは以下のとおりです。

11月6日(豆乳の田舎ごはん・ふっくらオムレツ・野菜たっぷりミネストローネ・りんご)
11月8日(野菜ジュースの田舎ごはん・鶏の親子焼き・クリームシチュー・まんまる豆乳りんごドーナツ)

8日の訓練は、読売新聞社の取材を受け、11月15日の朝刊に掲載されました。

※1 本学の管理栄養士養成課程は、2017年4月より、人間科学部生活学科食物栄養専攻から、人間科学部食物栄養学科に改組転換しました。
※2 パッククッキング...ポリ袋を使用した簡易な真空調理。水や熱源などライフラインが十分でない災害時にも、材料を入れたポリ袋を鍋に入れて加熱するだけで、温かい料理を作ることができる調理方法です。
※3‐クックチル...加熱調理(芯温75℃/1分)した食品を急速冷却し(加熱後30分以内に冷却開始し、90分以内に芯温3℃に冷却)、喫食時間に合せて再加熱し提供する調理システムです。 安全に「味」を損なわず製造日を含めて5日間の保存が可能です。

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