[人間科学部食物栄養学科]学生が「炊き出し訓練」を実施しました

2021.11.24

11⽉17⽇・19⽇に、⼈間科学部⾷物栄養学科(管理栄養⼠養成課程)の3・4年⽣のべ60⼈が、キャンパス内の3号館ピロティで炊き出し訓練を実施しました。炊き出し訓練は、⼈間科学部⾷物栄養学科の作⽥はるみ准教授が担当する授業「給⾷経営管理実習Ⅱ」の内容の⼀部です。
この訓練では、災害から1ヶ⽉経過した時点を想定し「通常の⾷事に近く、不⾜しがちな栄養素が補給できる⾷事」の献⽴を4年⽣のSA(スチューデントアシスタント)が計画し、履修者の3年⽣に調理指導を行い、学生や教職員に試食してもらいました。2015年より取り組んでいますが、昨年は新型コロナ感染症に配慮し、試食の配布を行いませんでした。今年度は2年ぶりに通常の訓練として実施しました。
今回の献立では、主な食材として常温で保管できる乾物や缶詰めを活⽤し通常の食事と同等のエネルギー、栄養素を摂取でき、かつ屋外で衛生的に調理ができるように工夫しました。試⾷は1食分の半量程度とし、各回約200名に提供しました。試食と一緒に配布したリーフレットでは、献立の説明に加えて「⾷品ロスを避ける備蓄の工夫」として、常温で保管できる⾷品を多めに買い置き、普段の⾷事に取り⼊れながら備蓄する「ローリングストック」についても伝えました。
学生たちは、使い慣れないプロパンガスボンベや屋外用の煮炊き釜に戸惑いながらも、非常時における食事提供を学ぶよい機会になりました。
食物栄養学科では、状況に応じた食事を提案できる「食プロデュース力」を身につけた管理栄養士の養成をめざし、今後も新型コロナウイルス感染防⽌に配慮しながら炊出し訓練に継続して取り組んでまいります。

【メニュー】
11月17日...トマトライス、ツナのクリームスープ、りんごとさつまいもの豆乳ドーナツ(写真:左)
11月19日...ごぼうとサバの炊き込みごはん、切り干し大根の和え物、緑黄色野菜の味噌汁、びっくりゴマ団子(写真:右)

19日の訓練は、神戸新聞社の取材を受け、11月20日の朝刊に掲載されました。

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