「ムーミン」を大学教育で活用!

2024.03.21

神戸松蔭女子学院大(神戸市灘区) を運営する学校法人松蔭女子学院 は、株式会社ライツ・アンド・ブランズ(東京都品川区)との間に、「ムーミン」シリーズの関連するキャラクターおよびその他の著作物を活用できる契約を結びました。
2024年春より「ムーミン」との本格的なコラボレーションをスタートし、キャラクターを広告として使用するだけでなく、「ムーミン」作品にあるさまざまな「価値」を教育現場で活用していきます。

具体的展開案

【教育
まずはファッション・ハウジングデザイン学科を中心に、キーアートの作成、広報・広告用の素材の提案、ノベルティグッズのデザイン提案、ムーミンのキャラクターを用いたテキスタイルデザイン及びそれらを用いたファッションショー、インテリアデザインの制作などを予定しています。
また、今後はフィンランドの国民的作家であり画家(芸術家)である作者トーベ・ヤンソンに関する学びや、小説のムーミン全集にフォーカスした授業展開、さらには「ムーミン」ブランド商品化に向けた学生による企業へのデザイン提案なども検討しています。

【研究
本学において作者トーベ・ヤンソンやムーミンの芸術性、文学性、哲学性などをテーマとした研究を推進する予定です。

【広告・広報
大学案内、学生募集パンフレットなどの紙面のほか、ホームページや交通広告、オープンキャンパスのノベルティなどでも活用することを検討しています。

なぜムーミンなのか

2024年3月1日に発表の通り、本学は2025年4月より共学化となる予定です。キーコンセプトを「ともに拓く、新しい社会」とし、新しい価値観に基づく新しい社会の枠組みを作り上げていく中で「多様性」が重要になっていくと考えております。
他方、2025年に80周年を迎える「ムーミン」は、教育世界一ともいわれる北欧・フィンランド発祥の作品で、哲学的な作風でも知られています。とりわけ「自分が自分らしく生きること」や「他者が自分らしく生きることへの寛容さ」など、「多様性とどう向き合うか」に対するヒントが多く描かれています。これらのことから、「ムーミン」は2025年に共学化となる予定である本学の象徴としてふさわしいと考えております。
また、芸術家だったトーベ・ヤンソンが描いた「ムーミン」作品のアートは、北欧デザインのエッセンスが多く取り入れられており、80年近く経った現在でも多くのファッションシーンで取り扱われています。本学ファッション・ハウジングデザイン学科においては、これらのデザインについて学び、さらには企業へのデザイン提案などの産学連携へとつなげることで協働する力を養い、「ともに拓く、新しい社会」という本学キーコンセプトを体現していきたいと考えています。併せて、大学として哲学的で奥深い文学性についての学びや研究なども進めていく予定です。

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