[産官学連携]一般社団法人 大学都市神戸産官学プラットフォーム 2025年度採択プロジェクト 「企業、行政、大学、住民が共につくる地域防災」実施レポート

2025.12.12

本学が参加する一般社団法人 大学都市神戸産官学プラットフォームの2025年度採択プロジェクト「企業、行政、大学、住民が共につくる地域防災」によるイベントが11月30日にKOBE Co CREATION CENTER(神戸市中央区・センタープラザ9階)で開催され、午前の第2回「企業・大学防災セミナー」に人間科学部食物栄養学科の作田はるみ教授が登壇しました。
当日は73名が参加。会場は満席となりました。このセミナーは被災者支援に取り組む企業・大学の知見を共有し、地域全体で防災力を高めることを目的とするもので、第一部には「被災者のくらしに寄り添う"住まい"と"学生ボランティア"」をテーマに、大和リース株式会社の小林秀人氏と、神戸学院大学の前林清和教授が登壇しました。被災地における仮設住宅の在り方、学生ボランティアが果たす役割について事例を交えながら紹介され、意見が交わされました。第二部では「被災者のいのちを支える"食"」をテーマに、本学の作田教授とエム・シーシー食品株式会社の水垣佳彦代表取締役社長が登壇しました。作田教授によるアルファ化米の食べ比べを含む講演では、家庭での食料備蓄のポイント、普段の食品と備蓄品を組み合わせるローリングストックの考え方などを紹介。災害時でも温かい食事は心身の健康を支え、重要であることなどが語られました。最後の体験ワークショップでは「被災地の声を生かした食の備え」をテーマに、参加者が実際に非常食を試食。エム・シーシー食品より「消防隊カレー」「ミネストローネ」、兵庫六甲農業協同組合より発熱剤を用いた非常食キットが提供され、温かい食事のありがたさを体感する機会となりました。
質疑応答では多様な視点から意見が寄せられ、大学・企業・行政・住民がそれぞれの強みを持ち寄ることで、より実効性のある地域防災が実現できることを改めて確認するセミナーとなりました。

プロジェクトメンバー:
神戸大学、神戸学院大学、神戸松蔭大学、神戸常盤大学、甲南大学、兵庫県立大学、神戸市看護大学、大和リース株式会社、双日株式会社

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