
待ちに待った夏休みが始まり、受験生にとってはこれからが本番。勉強もですが、進路選びにも熱が入ります。緊張と期待が入り混じる面持ちの参加者のみなさんに、少しでも安心していただけるように、学生スタッフたちは積極的に声をかけていました。男性の参加者の方も多く、普段とはまた違った雰囲気のオープンキャンパスとなりました。
徳山学長が自ら登壇し、新しくなった本学のメッセージ「ともに拓く、新しい社会」についてご紹介。共学化によって性別という枠を超えて交流できるキャンパスを実現し、一人ひとりの力を合わせて新しい社会を作り上げていく大学を目指すと説明しました。つづいて登壇した長谷川副学長は、本学が力を入れている地域と連携した学びについてお話ししました。卒業後を見据えたカリキュラムの豊富さを、実際の取り組みとともに解説。参加者のみなさんは時折うなずきながら、熱心に聞いておられました。
「ジェンダーを超えて、なりたい自分になろう!」というテーマで、スペシャルトークイベントを行いました。松蔭生と卒業生、現役社会人がジェンダーにとらわれずに、自分のしたい仕事やなりたい自分にまっすぐに向かっていくことの大切さをお話ししました。それぞれの職業に対する思いや魅力、やりがいを語っていただき非常に充実したイベントになりました。普段は聞くことのない現役社会人の本音とあってか、参加者のみなさんは真剣に聞き入っておられました。
筆文字の魅力を知ってもらうために、団扇(うちわ)に文字を書いてみるという体験コーナーを開催。文字の太さや色、配置を工夫することで、文字だけでも思いを伝えられることを実感してもらいました。参加者のみなさんは完成したオリジナルの団扇(うちわ)で、パタパタと楽しそうに涼んでおられました。また、関西では、よく耳にする「アホ」という言葉から方言をテーマにした授業を実施しました。日本語日本文化学の学生からどんなことを学べるのかの説明もあり、先輩のリアルな声にみなさん興味津々な様子でした。
私たちが何気なく行っている会話には、癒しの効果があります。普段の生活の中では気が付かない「会話による癒し」をテーマに、どうして癒されるのかをわかりやすく解説する授業を実施しました。癒しは私たちの目には見えない効果ですが、心理学の研究はそういった数値や形にできないものを、「見える化する」ことが重要であることをお伝えしました。高校とは一味ちがう授業に、参加者のみなさんは驚きながらも楽しんでおられました。
学生スタッフがガイドとなって、キャンパスを案内する学内ツアー。それぞれの施設について、どんな時に利用するのか一つひとつ詳しくご説明。お気に入りの景色を紹介するなど、スタッフも楽しみながらご案内しました。日差しがとても強い一日だったため、学生スタッフはできるだけ日陰を歩いたり、カフェスペースで涼んでいただいたりと、参加者のみなさんを気遣っていました。
本学の大学祭「松蔭祭」を企画・運営する学友会のコーナーには、たくさんの方がお悩み相談にいらっしゃいました。参加者のみなさんの受験や将来に対する不安を和らげられるようと、親身に耳を傾ける学友会メンバーの姿が印象的でした。自分が受験生だった時の話や就職活動のことを交えながら、キャンパスライフの楽しさを一生懸命伝えていました。
学生ホールでは地元淡路島産の規格外レモンを使用した、学生手作りの「淡路れもんフィナンシェ」をプレゼント。「SDGs」「地域連携」をお菓子作りからも学んでいます。30度を超える真夏日にぴったりの酸味の効いた爽やかな風味に、参加者のみなさんも顔をほころばせていました。