[文学部 英語学科]Spaelti(シュペルティ)専任講師が土曜講座を担当

2018.12.07

2018年度後期の土曜講座は、文学部英語学科の教員が担当し、「グローバル社会での英語と文化」をテーマに5名の講師が登壇します。11月24日、その第4回目としてPhilip Spaelti(フィリップ シュペルティ)専任講師が「『英語とAI』―機械が英語を理解して話す?!」という演題でお話ししました。
さまざまな分野で「AIが活用され始めている」というニュースを耳にすることも、珍しくなくなってきました。では、外国語(英語)教育の分野では、どうなのでしょう?
今回はAIを取り上げ、コンピュータ開発の歴史、人間の脳や神経細胞(neuron,ニューロン)の情報伝達の仕組み等、各方面から「AI(artificial intelligence,人工知能)」について解説しました。
英語のネイティブスピーカーであるSpaelti講師が用意したパワーポイントのスライドは、全文「英語」でしたが、マイクを持っての説明は流暢なとはいかないまでも、受講者の皆様に伝わるように一言一言丁寧に「日本語」でお話しいたしました。
質疑応答の時間での「AIの登場により、外国語(英語)の勉強をしなくてもよくなるのか?」とのご質問に対しては、コンピュータの計算速度は高速であり、記憶させた情報を引き出すことには長けている。しかし、人間が言語を話すときの脳内での処理は非常に複雑であり、AIはまだ追いついてはいない。新技術が開発され劇的に進歩を遂げたとしても、AIが話す「言葉(英語)」を理解できなければ、AIの誤った言動にも気づかない。ゆえに、英語をはじめとする外国語の勉強をしなくてよい時代は来ないだろう、との見解を述べ講座を終えました。秋晴れの3連休の中日でしたが、37名の受講者にご参加いただきました。
次回は、12月1日(土)10:40~松田謙次郎教授が「オクスフォード大学見聞録」というタイトルでお話しいたします。

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