文学部英語学科 岩田ゼミ
－取材REPORT－

『神戸文学館』は明治時代以降の神戸にゆかりある文学者を時代ごとに紹介している文化施設で、1904年（明治37年）に関西学院大学 原田の森キャンパスの敷地に建てられた「ブランチ・メモリアル・チャペル」を活用しています。 入館無料で、自由に作品を見ることができますよ。

写真は1945年（昭和20年）に、神戸大空襲の時にできた壁の傷跡です。館長さんになぜ傷跡をそのまま残しているのか尋ねたところ、「当時の出来事を後世の人たちに伝えるためです」と教えてくれました。
お話を聞いて、神戸大空襲を知らない私たち若者世代にも、もっとこの傷跡について知って欲しいと思いました。

こちらの建物は外壁のレンガにも特徴があり、昔のレンガと馴染むように数種類のレンガを混ぜて使用することで、古い雰囲気を演出しています。建築当時の古い雰囲気を残すためにあえて違うレンガを使用しているところが、素敵だと思いました。

写真の椅子は、随筆家の岡部伊都子さんが当時座っていた椅子を再現したものだそうです。今回特別に座らせてもらえましたが、とてもふかふかとしていて、まるで動物の毛をブラッシングしているかのような感覚がしました。

展示物は残念ながら撮影することができませんでしたが、神戸出身やゆかりの文学者が遺した作品や遺品がたくさん展示されています。歴史が好きな方はもちろん、作文やレポートの材料を探されている学生さんにもおすすめの場所です。