「WIWもの・空間デザイン学生展」最優秀賞受賞
「神戸ポートタワー」
プロジェクト

人間科学部
ファッション・ハウジングデザイン学科 
米原ゼミ

神戸のシンボルとして愛されている神戸ポートタワーは、2023年に 60周年を迎えました。現在大規模な改修工事が行われ、来年リニューアル・オープンの予定となっています。米原ゼミではこの機会に神戸ポートタワーのさまざまな魅力を知りたいと思い、その曲線美に着目。そうすると、一葉双曲面という合理的で優れた造形性を持つことがわかりました。一般的にはあまり認識されていない、この優れた造形性を広く知ってもらうために、より身近なデザインに応用・活用することを目標に、作品の制作とイベント提案活動を行っています。

見て・つくって楽しい!
ポートタワープロジェクトについて

デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)や松蔭祭などで、作品展示&デザインワークショップ「ミニポートタワーをつくろう!」を実施するなど、神戸ポートタワーの魅力を伝える発信を行っています。KIITOのワークショップでは、日本建築家協会近畿支部兵庫地域会の方とともにゼミ生も参加。参加者は機能的で優美な造形を体感しながら、熱心に組み立てていました。ゼミでは今後も60周年へ向けた取り組みを企画中です。

取り組みのステップ

STEP01

神戸ポートタワーの曲線美を
紐解く

建設記録などから、32本の直線を少し傾けた「一葉双曲面」構造であることを特定。既存のイラストやグッズを調査すると一葉双曲面を表現したものが見当たらず、身近なデザインへの反映を検討しました。
STEP02

照明などへのデザイン化を企画

構造を抽象化しつつ、文具やポートタワー型の照明といったデザイン化を検討し、図面と3Dパースで表現。また大小のミニポートタワーで空間演出作品を作り、展示しています。
STEP03

展示やワークショップイベントを実施

「WIWもの・空間デザイン学生展」では、作品展示とプロジェクトについての学生の発表が、デザインの専門家による評論・審査を経て最優秀賞を受賞。その後も各地でイベントを継続しています。

ゼミでは神戸の街をフィールドとして
より良い生活空間のあり方を企画・提案。

教授
インテリア分野での学びでは、神戸の街をフィールドに、より良い生活空間のあり方を実践的に考え、提案するプロジェクトが多彩です。今回の取り組みはいかがでしたか?
Kさん Kさん
神戸ポートタワーは身近な存在だからこそ、普段から注目している方は少ないと思います。私も今回の取り組みを通じて、改めてその魅力を知ることができました。
Tさん Tさん
私も知ってはいたのですが、出身が大阪ということもあって、見たことがある…という存在で。学ぶことでその素敵さが実感できて、もっと知りたいと思うようになりました。
左)西宮阪急でのポップアップショップディスプレイ
右)「PATRICKLABO神戸」の店頭ディスプレイ

子どもから大人まで楽しみながら
造形の魅力を実感できるイベントとは? 発見

Kさん Kさん
プレゼンテーションでは、全国からさまざまな方が参加されていたので、神戸ポートタワーがどんな存在なのかを簡潔に伝えることが難しかったです。全く知らない方にもわかりやすい言葉を選ぶとか。
Tさん Tさん
私は展示の魅力を最大限引き出せるように、照明にもこだわりました。ワークショップは子どもも大人も楽しんでくれて嬉しかったです。私は色を交互に混ぜたデザインが好きだったな。
教授
イベントでは竹ひごで作るので、自由に色が塗れるところも素敵ですよね。最後にライトを取りつけると、皆さんパッと笑顔を輝かせるんです。照明にすると影もとても美しいんですよね。

地域の方々や企業の皆さんと交流。
さまざまな視点から街づくりを考える。 成長

Tさん Tさん
共同開催の日本建築家協会の方や企業の方から、直接学ぶことも多かったです。街づくりについては、さまざまな視点から考えていくことが大切だということもわかりました。
Kさん Kさん
私は普段は子どもと関わる機会がないので、イベントはとても新鮮でした。ワークショップは年齢に関係なく、楽しみながら街や街づくりについて知っていただけるのが魅力ですよね。
教授
今回のプロジェクトではたくさんの方にご協力いただいて、貴重なご意見やアドバイスもいただけましたね。これからもっと拡大・発展していく方向でのお話もいただいていますよ。

これまで地域連携に特化してきた
神戸松蔭だから自由に挑戦できること。

教授
神戸松蔭は、神戸のおしゃれな生活文化に寄り添って成長してきた大学ならではの伝統があって、とくにデザイン分野の地域連携では、そういった女性の感性を活かせるところが魅力ですね。
Tさん Tさん
そう思います。私は、神戸松蔭タータンを使った商品プロデュースが楽しかったです。オンライン通販をするためのWebサイト制作・運用も学生が行いました。アイテム、完売しましたよ。
Kさん Kさん
今回の成功は、先生や先輩たちが神戸の街を研究されてきた軌跡と結果があったからこそだと思います。知名度や信頼度の高さから依頼される取り組みもあって、とてもやりがいがありました。
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