「食品ロス」とは、本来食べられるのに、捨てられている食品のこと。
現在利用されていない食品の中にはヒトの健康に役立つ成分が含まれていることもあり、その有効利用方法を考えていきます。
まずは提携している企業で発生している廃棄食品の中から、取り組みたいテーマを決めます。たとえば、ワインの絞り粕「パミス」は一部が家畜用の飼料に利用されていますが、そのほとんどは廃棄されています。でも、アントシアニンなどの抗酸化機能を持っているのです。
つぎに商品化のアイディアを考えます。とはいえ、思いついたアイディアはもう世の中にあるかもしれません。食品の知識を深めるとともに先行事例も調査していきます。独創性があり、将来的に商品として売り出すことができるか?など「何をつくる(提案する)か」を明確にしていきます。
商品の企画が固まっても、味や、商品化にあたってのコスト管理・品質保持など、ビジネスではシビアな課題がたくさんあります。それを一つひとつクリアしていく中で論理的な思考が身につきます。これまで提案した企画としては、「パミス」のお菓子やお酢があります。
都市生活専修と食ビジネス専修、ふたつの専修があり、どちらも生活に密着したテーマで専門的な学びを深めていけます。企業や公共施設と連携した商品・サービス開発に取り組むゼミが多いことも特長です。都市生活学科専用の調理実習棟など、設備面も充実しています。