2021課題解決型ゼミ & 講義
課題発見⇔発展・展開のサイクルで学ぶ
課題発見⇔発展・展開 文学部日本語日本文学科 田附ゼミ
研究目的は「社会との関わりの中で使われることば」を観察し、分析すること。
翻ってそのことばが使われる社会への関心も高められるのが
このゼミの特徴の一つです。

社会や集団と密接に関わる「ことば」を探求する社会や集団と密接に関わる「ことば」を探求する

このゼミで扱う研究対象は、「日本語であって、かつ共通語ではないことば」。
地域の方言、若者ことば、男性・女性のことばといったテーマを取り上げ、考察を深めます。

step1課題発見
何気なく使っていることばに目を
向け、“感度” を高める

「関西方言」をテーマとした演習では、概説書を使ってあらためて大阪方言の言い回しについて学んだあと、大阪方言と神戸方言との違いや年代差といったテーマについて議論を交わします。関西方言と一括りに言っても、実際には多様なことばが存在することに気づきます。

step2フィールドワーク
自分自身のアンテナを働かせ
身近な風景から生きたことばを採取

たとえば街で「あかんよ!」という注意喚起のポスターを見かけることがありますが、そこに関西方言が使われている理由は?「言語景観」と呼ばれる研究では、看板などの文字やことばを観察し、時には広告やマーケティングの視点も取り入れながら「なぜ」を深めます。

step3発展・展開
ことばという側面から
その背景にある社会について考える

Step2の例のような方言看板は、神戸のおしゃれな街並みの中に、どれだけ見つけることができるでしょうか。ここから、神戸という地域社会について、方言との関係から考えることができます。こうして、ことばを通してその背景にある社会そのものを観察・分析する力も養われます。

Point
  • ことばに対する“感度” が高まり、社会でも役立つ「ことばの選択スキル」が磨かれる
  • 事象の観察から「なぜ」を探究する中で客観的なものの見方や論理性が養われる
  • ことばというファクターを通して社会・集団を観察し、理解するチカラが身につく

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「日本語・日本語教育コース」「日本文学・文化コース」「メディア表現コース」の3コースから2年次に選択することになりますが、あくまでそれは「軸足」であり、コースを決めてからも幅広い分野から学ぶことができます。一つのことを極めたい人はもちろんですが、いくつかやりたいことがある人にとっても魅力だと思います。

Profile
田附 敏尚Tatsuki Toshihisa
専門分野:
方言学、社会言語学、日本語学
趣味:
サッカー観戦、打楽器
青森県の津軽地方出身です。津軽弁にはおよそ日本語らしくない響きが存在します。それを自分が話しているという事実、しかも何故そのようなものが存在するのか説明がつけられないという点に興味が湧き、この分野へ。根底にあるのは、自分に対する興味なんだと思います。
  • ※ゼミの内容については2021年度時点のものであり、次年度以降変更または開講しない場合があります。
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  • 卒業論文クラス
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