文学部 日本語日本文化学科(現代日本語専修/日本文化専修)
黒木邦彦 准教授

文学部 日本語日本文化学科は
母語を客観的に捉え、考える力を養う

日本語日本文化学科の魅力について
日本語の授業では、方言や流行語の調査実習を様々な方法で行い、学生が学ぶことへの興味・関心を喚起する工夫をしています。その一つが方言調査と流行語調査です。方言調査では、家族や友人へのアンケートの結果から地域差を明らかにし、流行語調査では、雑誌から新語や略語を抜き出して『広辞苑』などに似せた原稿を作成します。本に頼るだけでなく、日常生活の中に飛び交う言葉から日本語表現の豊かさを学ぶことがテーマです。

そのほか、古典購読の演習も担当しています。
演習の目的のひとつは、「翻刻(写本・版本などを、原本どおりに活字に組むなどすること)「校合(2種以上の写本を比べ、本文の異同を確かめたり誤りを正したりすること)」の作業の意義を知ることです。写本を見せつつ、古典の活字テキストが出来る過程を教授していきます。
目的のもうひとつは、漢字が日本にどう受容されてきたかを知ることです。漢字の字形、意味、訓を掲載している「古字書(タイポではない)」が有益であることを述べ、画像を使用しつつ、「古字書」の引き方を教授します。最初は授業の難易度に戸惑っていた学生たちが、授業を進める中で専門書に手を伸ばすようになりました。


▲日本語の魅力を再認識!留学生との交流も

もっと知りたい!
黒木先生クローズアップ!

■座右の銘を教えてください。
時間は、できる限り、自分がやりたいと感じることに使う。
私のモットーは「時間は、できる限り、自分がやりたいと感じることに使う」です。やりたくないことをやっているときに死んでしまうと、確実に後悔すると思うからです。
■尊敬する人は誰ですか?
画期的な研究成果をあげる学者です。時代を変えるほどの仕事ができる人間は限られています(自分もそういう人間ではない)。これからも日本語諸変種の研究や大学で教授する時間を大切にしたいです。
■担当されている学科の学びで面白いと感じる部分を教えてください。
1年次に学ぶ「基礎演習」と「日本語入門」です。
自由度が高く、学生にさまざまなことを体験してもらうことができるからです。
■いま挑戦したいことは何ですか?
①言語学の研究対象としての日本語の面白さを海外に伝えたいです。私が得意とする日本語諸変種(古典語や方言)の存在は、海外では未だにあまり知られていないからです。
②学生とともに研究を進めていくことができるような環境をつくりたいです。
この2つが願望に留まらず、実現できるか否かが、いま、いちばん興味があることでもあります。

ここがオモシロイ!日本語日本文化学科

日本語日本文化学科 2年
兵庫県 神戸野田高等学校出身
方言のアンケートでは、「体育座り」の言い方を調査。兵庫県のなかでも、「三角座り」「山座り」など言い方が違うことが判明して、方言からその土地の個性がみえてきました。日本語への興味がグンと広がりましたね。
  • 01. 人間科学部
    生活学科 都市生活専攻
  • 02. 人間科学部
    生活学科 食物栄養専攻
  • 03. 人間科学部
    心理学科
  • 04. 人間科学部
    ファッション・
    ハウジングデザイン学科
  • 05. 人間科学部
    子ども発達学科
  • 06. 文学部
    英語学科
  • 07. 文学部
    日本語日本文化学科
  • 08. 文学部
    総合文芸学科
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